タイ米は、細長く、パラパラした粘り気の少ないお米です。日本のお米とは大きく異なる特徴を持ちますが、実は世界のお米の生産量80%を占めており、最もポピュラーな品種と言えます。今回は、タイ米を美味しく食べるための炊き方をご紹介します。
【タイ米を炊く前に】タイ米豆知識
まずは、タイ米がどんなお米なのか、特徴を見ていきましょう。
細長くパラパラしたインディカ種
世界で生産されるお米は、大きく「ジャポニカ種」と「インディカ種」の2つに分類することができます。私たちが普段食べている日本米は、ジャポニカ種に属し、丸みとふっくらした粘り気のある食感が特徴です。
一方、タイ米は世界で最も多く生産されるインディカ種のお米であり、細長い形とさらっとした食感が特徴です。
タイ米には非常に多くの種類がありますが、なかでも香りや味が良いとされる「ジャスミンライス」は最高級の品種といわれています。
研がずに炊けるお手軽米
タイ米には糠がないため、炊く前に研ぐ必要がありません。さらに炊き方によっては吸水させずに炊くことができるので、水の節約や時短料理にも役に立ちます。
急いでいるときは、蒸らしの時間も省略すれば、生米から最短15分程度で食べられる状態になります。アウトドアでの食事や、災害備蓄用としても注目の食材と言えますね。
タイ米おすすめ人気ランキングTOP10!最高級ジャスミンライス&プロ御用達の本格タイプを試そう鍋で茹でるように!「湯取り法」によるタイ米の炊き方
タイ米は、日本の食卓にはそれほど馴染みがないため、その魅力に気付いてない方も多いのではないでしょうか?
タイ米の美味しさを最大限に味わうには、タイ米の性質に合った美味しい炊き方で調理したいものです。その炊き方とは、「湯取り法」と呼ばれる調理方法です。
「湯取り法」とは
湯取り法は、お米をたっぷりのお湯で茹でる方法です。最後にお湯は捨ててしまうので、パスタの調理方法と似ていますね。湯取り法でタイ米を炊くと、フワっと軽い食感になります。
日本米の炊き方と大きく違うのは、茹で汁を捨てるという点です。この作業によって、茹でることでお湯に溶け出したお米のデンプン成分がカットされます。
栄養分がカットされる半面、カロリーや糖質も抑えられることになるので、湯取り法は、実はダイエットをサポートしてくれる調理法でもあるのです。
「湯取り法」の手順
では早速、湯取り法の手順を確認していきましょう。
お米を入れたボウルに水を入れてやさしくかき混ぜ、すすぐ程度で大丈夫です。タイ米は細長いので、力を入れすぎてお米が折れないように気を付けましょう。
タイ米の品種や商品によってお米の質が異なるため、茹で時間は目安としてください。食べてみて少し芯が残っている程度の硬さがちょうど良い茹で時間です。
水加減も簡単!タイ米のいろいろな炊き方
タイ米の伝統的な調理法「湯取り法」をご紹介しましたが、もちろん普段使用している炊飯器でも炊くことができます。
ここでは、炊飯器、電子レンジ、フライパンによる炊き方を、それぞれご紹介します。
タイ米の炊き方~炊飯器編
鍋を使わずに、普段通りの炊き方でタイ米を美味しく食べたい方には、炊飯器で炊く方法がおすすめです。湯取り法ほどの軽い仕上がりではありませんが、栄養分が残りやすいのがメリットです。
硬めのパラパラ食感を味わいたい場合は、吸水の過程を省略することができます。
柔らかさなどの仕上がり具合は炊飯器の種類によっても異なりますので、一度炊いてみて好みによって調整してみてくださいね。
タイ米の炊き方~電子レンジ編
少量のタイ米ご飯を手軽食べたい方におすすめの電子レンジによる炊き方です。電子レンジ用の耐熱容器しか使わないので、鍋または炊飯器の釜や蓋を洗う手間が省けます。
タイ米の炊き方~フライパン編
タイ米は、フライパンでも美味しく炊くことができます。
一度フライパンでの炊き方を覚えておくと、カオマンガイなどのタイ料理をフライパンひとつで作るなど応用が効き、いろいろな料理を楽しめそうです。
好みの炊き方でタイ米食感を楽しもう
タイ米は、やや淡泊な味ですが、さらっとしたふんわり食感が美味しいご飯に炊き上がります。お米自体の主張が控えめなので、カレーなどスパイスの効いた料理におすすめです。好みの炊き方を見つけて、美味しい料理と一緒にタイ米の食感をぜひ楽しんでみてくださいね。