炊いたご飯をおひつに入れて保存すると、炊飯器で放置するよりもおいしさが長持ちします。しかし「おひつ」とはなにか、聞いたこともないという人も少なくありません。今回は、おひつがお米を守る仕組みや、通販での選び方を解説します。おすすめ商品もあわせてご紹介しますよ。
「おひつ」とは?特徴を解説
炊けたご飯の劣化を防ぐもの
おひつは「炊き終わったご飯」を入れておくための容器です。
炊き終わったご飯をそのまま放置していると、冷めてパサパサになってしまいます。見た目もカピカピしており、とてもおいしくは食べられませんね。
しかしおひつに入れておけば、お米と空気との接触が減って劣化が緩やかになり、長時間おいしさを保てます。
見た目と味を保ったままご飯を冷ませる
また、おひつに入れたご飯は、完全に冷めたあともおいしさが損なわれません。
ご飯の劣化は、米粒から水分が飛んでしまうことで引き起こされます。
おひつには、この水分を適切な量だけおひつ内部に閉じ込め、お米が乾燥しすぎないよう守る働きがあるのです。
その結果、ご飯は緩やかに温度が下がっていき、パサパサ・カピカピしていない「おいしい冷めたお米」が完成します。
「炊き上げたご飯は、すべて炊きたてのまま食べ切る」という人は大丈夫ですが、そうでないならぜひ利用したいアイテムです。
炊飯器に放置して冷めたご飯と、おひつで冷ましたご飯を食べ比べてみると、風味の違いに驚きますよ。
おひつの選び方!3つのポイント
サイズと形を意識しよう
おひつを選ぶうえでは、まずサイズに注目しましょう。
おひつは内部の湿度・温度を一定に保つ関係上、限界までご飯を入れてしまうと効果が弱くなってしまいます。
うまく空気を循環させるためのスペースが必要なのです。具体的には、1合分ほど余裕を持たせるようにしましょう。
また形についても同様で、空気が入るスペースの多いものが優れています。
十分な効果を発揮できるよう、意識してみてください。
素材によって性質が異なる
おひつは素材によって特色が大きく異なり、手入れのしやすいものもあれば、お米の水分量調節に長けたものもあります。
代表的な素材は、以下の4つです。
- 樹脂(プラスチック)
- セラミック(陶磁器)
- 陶器
- 木
樹脂(プラスチック)
「樹脂」は水分をほとんど吸収しないため、とても手入れが簡単です。反面、お米の水分量はさほど調節できず、風味を守る点では他の素材より一歩劣ってしまいます。
セラミック(陶磁器)・陶器
「セラミック」は耐久性が高く、水分調節にもある程度優れています。「陶器」も同様ですが、重さについて好みが分かれるところですね。
軽い方が取り扱いは簡単ですが、陶器特有の重厚な手触り・重みも魅力です。どちらも樹脂ほどではないですが、手入れのしやすい素材ですよ。
木
「木」はもっとも吸水性に秀でており、お米の水分量を最高の形で調節してくれます。
ただし、しっかりとしたメンテナンスは必要で、濡れたまま適当に放置しているとすぐにカビが生えてしまいます。徹底的に、お米の味にこだわりたい人向けの素材です。
それぞれの特色を踏まえながら、おひつを選びましょう。
電子レンジ対応など便利機能があるものも
おひつのなかには、電子レンジでの再加熱に対応している商品もあります。
「冷めてもおいしいご飯」にしてくれるのがおひつの特徴ではありますが、温めなおして食べるのもやはりおすすめです。
水分量の関係で、温めなおす場合でも、おひつに入れたご飯の方が炊飯器で放置したものよりもおいしく食べられますよ。
おひつおすすめランキングTOP10!口コミもチェック
第10位【三陶】萬古焼 おひつ器 黒マット丸型 1合 13716
「萬古焼」によるセラミック製のおひつです。最大1合までの米が保存できますので、ひとり暮らしの人向けですね。
電子レンジでの再加熱にも、問題なく対応しています。
悪いとかなかったので星5にしました
別途大きいのをもってますが
少し用に購入しました。
2合はつめたら入るかな?
だいたい残ったお米をいれてます。
お茶碗2杯ほどが適当かと。
・引用:nana74さん/Amazon
第9位【四日市ばんこ焼】さくら柄 おひつ セラミック 2合用 黒マット
蓋に書かれた大きなサクラの模様が特徴的な、セラミックのおひつです。こちらも電子レンジにしっかり対応しています。
そのほか、直火での再加熱も可能です。お米が冷める間に飛んだ水分をおひつが吸収・保存しており、加熱することでお米に返してくれます。
炊きたてに近いおいしさを、いつでも味わえるおひつですよ。
少人数の家族で、炊飯器に残った御飯をいかにむだなく、おいしく食べられるかずっと悩んでいたのですが、これ1つで問題が解決しました。炊飯器の保温も使わずに電気代の節約にもなりますし、残った御飯を最後までおいしくいただけます。すぐれものです。デザインもかわいいです!
・引用:Sonoさん/Amazon
第8位【Ctoc Japan】波佐見焼 おひつ セラミック 3合 レンジ対応
こちらもセラミック製で、電子レンジに対応しています。おひつの底部に段差がつけてあり、お米がこびりつかないのが特徴です。
おひつごと冷蔵庫に入れておけば、1日~2日ほどはあまり風味が劣化せず召し上がれますよ。
今までご飯の保管はタッパーを使っていましたが、他の食材を入れたところ匂いが移ってしまったため、
これを機に、ご飯専用のおひつを購入しました。
タッパーよりも、断然高級感があって食卓にそのまま出せるスタイリッシュさ。
レンジにも対応しているので便利です。
陶器なので、蓋の開閉するとき、洗うときに、少し慎重にならないとなりませんが、とてもお気に入りの商品です。
・引用:iyさん/Amazon
第7位【風景ドットコム】おひつ 一膳 白
伊賀の耐熱土が素材の、「萬古焼」による陶器のおひつです。萬古焼の本場、三重県の四日市で作られています。
陶器ならではの手触りと重厚感が素敵ですね。電子レンジで温めて、そのままお茶碗のように使える、実用性も高い商品です。
炊きたてのご飯をいれて保存していますが、レンジで温めやすく、かたくならないので重宝しています。ご飯もおひつの内側にくっつきにくく洗いやすいです。デザインもコロンとしてとてもかわいい。満足です。送料無料だったので助かりました。プレゼントにもおすすめ。
・引用:oliveさん/Amazon
第6位【竹炭】丸型真空おひつ SV-3086
おひつの内部を「真空状態」にできることが特徴です。真空にするためのポンプが付属しています。
竹炭が使われており、味や見た目だけでなくお米の臭いの劣化まで防いでくれますよ。
普段はご飯を冷凍せずにこちらの容器に入れ、野菜室での保存です。冷凍保存よりも手軽に好きな量を出せる便利さと、真空に出来ることで風味が落ちない利点が魅力です。
・引用:Amazon カスタマーさん/Amazon
第5位【市原木工所】おひつ(江戸びつ)
天然の白松を素材とした木製のおひつです。木を素材としているだけあり吸水性は抜群で、お米のべたつきを防いでくれます。
木製のおひつにしては、価格が安いのも嬉しいですね。「お試しで、木が素材のおひつを使ってみたい」という人へおすすめします。
毎日、使っています。
炊飯器に入れっぱなしより、絶対美味しい!
・引用:marche_bさん/Amazon
第4位【千陶千賀陶器】伊賀焼おひつ 黒柿釉 11-02
伊賀の耐熱土を使った陶器のおひつです。ゴツゴツしており、いかにも本格的な「おひつ」といった風体です。ご飯をしっかりとおいしく守ってくれそうに感じますね。
伊賀焼は陶器のなかでも吸水性に優れており、ご飯のべたつきを強く防いでくれます。
そのほか保温性も高く、電子レンジで再加熱したご飯は長時間温かいまま食べられますよ。
テレビで紹介されているのを見て購入。
思いの外ふっくらして、期待以上です。
コツとしては
① ご飯を入れる前にざっと水洗いして水分を与える。
② ご飯が熱いうちにおひつに移し、冷めてから冷蔵庫へ
③ レンジで5分温めれば、炊きたてが再現されます。
・引用:ガチャピンさん/Amazon
第3位【東彼セラミックス】ご飯用保存容器 おひつ君 遠赤セラミックス S-40B
Amazonでベストセラー1位の、大人気商品です。遠赤外線にこだわったセラミックスを素材に採用しています。
そのまま冷蔵庫・電子レンジに入れるだけで使える、利便性の高い商品ですよ。
いままでは炊飯器で炊いた後、保温してたらすぐに変色して固くなり、もたなくて、小分けして冷凍保存してレンジでチンしてたんですけど..あれって上手く解凍できないと部分的に固くなったりして美味しくないんですよね。そこで、いろいろ探していたらこれにたどり着きました。届いたの見ると、まあ陶器なので乱暴に扱うと割れそうですね。そんなに大きすぎることもなくシンプルな感じでいいです。3合のご飯を炊き、炊き上がったらすぐにおひつにうつします。
朝炊いて、晩に帰宅しておひつを空けてみると冷めてても、しっとりもちもちとしてて良い感じ。食べてみると冷めてても美味い! レンジで器ごと3分~5分チンすると炊きたてみたいでより美味! 翌日の朝でも美味しくいただけました。
・引用:まあみいさん/Amazon
第2位【HARIO】ご飯釜のおひつ 日本製 GO-2B
2合まで対応している、日本製陶器のおひつです。黒色でシンプルなシルエットは、どこに置いても違和感がありません。
また、角は丸くカーブしており、最後の一粒までお米をすくいやすくなっています。
そのほか、おひつ内の余ったご飯を使った料理レシピも付属しています。心配りの行き届いた一品ですね。
土鍋で炊いたご飯を入れるのに
買いました。冷蔵庫にフタをしたまま
入れて そのままレンジで温められるので
便利です。
・引用:おりんさん/Amazon
第1位【木曽工芸】木製 おひつ 江戸型 木曾 さわら 3合
第1位は「木曽の桶職人」によって作られた木製のおひつです。素材には天然のさわらが採用されていて、他のおひつを寄せ付けない吸水性を誇ります。
適度に水分を吸われたご飯は、ふっくらした食感はそのままにやさしい味わいとなり、まるで別の銘柄のように思えることも。
お米のおいしさに限界までこだわりたいのであれば、こちらのおひつがベストです。
初めておひつを買いました。
今までは普通に炊飯器で炊いたご飯を保温機能で保温していました。
でも、ご飯本来の美味しさがあまり感じられず、白ご飯離れが進んできていたので、高いですが、おひつを買ってみました。圧力鍋で炊いたご飯をおひつに数分入れておくだけで、うまく炊けたご飯は更に美味しくなり、柔らかすぎたご飯も適度に水分が取れて、とにかくご飯が美味しくなります。
やはり昔から伝わる道具や自然の力って凄いなあと思いました。
値段が値段なので、買う時には勇気が要りましたが、買って良かったです。
・引用:くらりさん/Amazon
おひつを使えばお米は冷めてもおいしい
炊いたお米はおひつに入れておくと、水分が飛びすぎず冷めたあともおいしく召し上がれます。電子レンジに対応している商品であれば、再加熱も簡単です。
普段はそのまま炊飯器に入れっぱなしだという人は、ぜひ一度お試しください。味の違いに驚くこと間違いなしですよ。